AKIRAと五輪について
AKIRAについて語ります。
AKIRAは超能力を巡る軍や反政府勢力の争い、近未来都市やその崩壊後の世界を描いたSF漫画です。
ストーリー
1982年、関東地方で「新型爆弾」が炸裂し、東京は崩壊。これが引き金となり起こった第三次世界大戦から、世界は再建の途上にあった。
2019年。東京湾には超高層建築物林立する新首都「ネオ東京」が建設され、その繁栄は爛熟の極に達していたが、その足元では反政府デモ隊と警察が衝突する騒然とした状態が続いていた。崩壊ののち放置状態だった旧市街(かつての東京)でも、2020年の東京オリンピック開催を機に、都市再開発が進められようとしていた。
というのが、序盤の大まかなストーリーです。
今日はオリンピック開催まであと147日の日ですね。
AKIRAという作品が世に出たのは36年前です。その36年前の作品、AKIRAは2020東京オリンピック開催を予言したのです。
しかも、AKIRAの世界と現在の日本の状況は酷似しています。
実際の東京都では国立競技場問題。
東日本大震災から復興で大変な現状の中で東京五輪開催に異を唱えるデモ活動があったりと、AKIRAと似た状況になっています。
東日本大震災を予言していた
AKIRAでは第三次世界大戦という空想の大戦後の東京が描かれています。
その第三次世界大戦は実は東日本大震災を予言していたとでは?と囁かれています。
その理由としては、オリンピック開催にに対しての反対の内容として復興作業がまだ終わってないことを理由に開催の反対を描かれているからです。
漫画のタイトルにもある「AKIRA」
「AKIRA」は、能力があまりにも超大なため、危険を感じた政府から長年厳重に封印されています。
超能力に目覚めた少年少女たちは実験体としてナンバリングされ世間から隔絶された研究施設で様々な実験を繰り返されてきた。
作中において「AKIRA」は「AKIRAの封印に自ら開けた恐怖の穴を慌てて塞いでいるのだ」「「AKIRA」の暴走する超能力は誰にもコントロール出来ない」と言われている場面も。この事から「AKIRA」とは「原子力のことを示しているんじゃないか?」と囁かれています。
日本の経済状況
AKIRAの世界の中心である「ネオ東京」は非常に荒廃した社会の街です。
AKIRAの中ではまだ戦後の復興で失業者は溢れ、一部は暴徒化。そんな現状にも関わらず、貧困者の救済よりも、東京五輪を優先する政府に各地の国民は不満が爆発している。
貧富の差はどんどん激しくなり、一握りの金持ちと日々の生活に精一杯という暮らしぶりの大勢の貧しい人々。当然、ドラッグなどが横行し、少年少女は不良化、街そのものが荒廃していく。
現実の日本でも、不倫、文書流出事件や政治家のスキャンダル、また税金から出されるオリンピックの費用が8000億から3兆円なったり、今の日本でも国民無視でオリンピックを成功させようとしている。東京五輪を前に政府に対する暗い雰囲気を見事AKIRAは的中させている。
更に言うなら、AKIRAの世界で経済が著しく低下している原因として「全総理の税制改革の歴史的失敗によるもの」などだとか。これもまさに昨年10月の10%の消費税増税と重なり、内閣府が2020年2月10日に発表した、GDPが10〜12月期は-6.3%になり日本経済が著しく悪化しており、AKIRAの世界と似てきています。
新型コロナウィルスについて
中国の武漢市から感染が広がった新型コロナウィルス(COVID-19)は現在も感染し続けている。ダイヤモンドプリンセス号内での感染者が出たという、ニュースが騒がせていましたね。乗客は順次、下船していますが、それまでの日本政府や厚労省の対応は、日本国外で物議を醸していた。
この状況すらもAKIRAは予言されていました。
現在ではWHOが日本を非難するに至ってないが、日本国内ではダイヤモンドプリンセス号内での厚労省の感染対策を感染症の専門家である、岩田健太郎教授が動画で告発し、非難するという出来事が起こっている。
海外メディアも人権侵害だとして日本政府を非難していてAKIRAと似たような状況になっている。
日本もAKIRAのような世界になってしまうんでしょうか。。
AKIRAの物語の終盤
アキラが破壊兵器そのものだと察知した米軍はネオ東京もろとも消し去るために軍事衛星からレーザー砲を発射します。
レーザーを受けアキラは再び覚醒しました。
その結果、ネオ東京は徹底的に破壊尽くされました。
この後、ネオ東京は武装した国連の監視下に置かれるも、主人公の金田正太郎は反旗を翻し、アキラの魂を受け継いでいくために、生き残った仲間たちと新たな「大東京帝国」の建国を宣言。
物語はここで締めくくられます。
これまでの日本の政治や経済が生まれ変わるということをAKIRAは伝えようとしているのかもしれない。